とてっぽ | 当方が、おと休、北海道に度々行くので、ヒガミちゃんも行きたくなったらしく、 少々ハードな計画を伝えると・・・とてもじゃないが付き合い切れない!!・・・ |
・・・とのことで、一人で、わざわざ、混んでいる、おと休シーズンを外して出かけたようですが・・・ |
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写真提供:ヒガミちゃん | 2021/06/19 |
折角の、駒ヶ岳も曇りで見えないとか・・・ |
写真提供:ヒガミちゃん | 2021/06/19 |
有名撮影地での撮影も、曇りで台無しとか・・・ |
写真提供:ヒガミちゃん | 2021/06/19 |
とはいえ DF200のトップナンバーとEH800-901(試作機1号) の珍しい並びが撮れたようです・・・ |
一方、当方旅程中の天気図は、まだ6月にもかかわらず、こんなありさま・・・ |
ヒガミちゃんがMessenger で・・・ | |||
台風来てるね!! | と嬉しそうに云って来たので・・・ | ||
お宅が念じた通りに・・・ | と返すと・・・ | ||
と、のっけから、こんな具合ですが、お構いなしに出かけます・・・ 北柏 432 レ 柏 435 456 レ 上野 524 638 しかし、上野に着くまでにも、早朝から早速、 「沿線火災の為、東海道線は、横須賀線経由になります」というインフォメーション・・・ 被害は被りませんでしたが、いやな予感・・・ |
2021/06/24 | |
先ず、上野駅・高架ホーム11番線の緩衝型車止め・・・ さすがは上野駅、厳重なものです。 |
2021/06/24 | |
先頭がラッセル車のようになっており、衝突時にバラストの抵抗で衝撃を吸収・・・ 作用時に、台車が載って堤体が浮き上がらないような工夫も見られます。 |
2021/06/24 | |
上野駅・地上ホームの15・16番線・・・ こちらは油圧ダンパー方式・・・ |
2021/06/24 | |
上野駅ではお弁当屋が時短で空いておらず・・・ いつもより寂しい朝食・・・ 上野 524 638 レはやぶさ1 新函館北斗 1053 |
2021/06/24 | |
新函館北斗では、いつものようにレンガ油庫の写真を・・・、 しかし、時間が無く、いつも寸法計測の機会がありません・・・ 新函館北斗 1053 1108 レ北斗9 南千歳 1405 1448 |
2021/06/24 | |
途中、駒ヶ岳駅辺りで、北斗9号が鹿と衝突・・・ 12分程停車・・・さらに前途多難な雰囲気ですが・・・ 元、木造の転轍手小屋・・・現在は除雪器具保管小屋 は、建て替えられてしまっています・・・ 大沼~大沼公園にて・・・ 駒ヶ岳は・・・見えません・・・ |
2021/06/24 | |
秘境駅の小幌・・・ トンネル間の一瞬の明かり区間にあるため撮影が難しい |
2021/06/24 | |
白老駅・・・以前の駅本屋の屋根は赤色でした。 駅前のD51 333はブルーシートが取り払われ、見学できる状態に・・・ 新しくできた博物館、ウポポイと併せて見学したいところ・・・ |
2021/06/24 | |
南千歳駅で「おおぞら7号」に乗り換えて狩勝峠付近・・・ かつての日本3大車窓はこのあたりか?・・・ 南千歳 1405(11分延着) 1448 レおおぞら7 帯広 1702 |
2021/06/24 | |
1702 定時で漸く帯広到着。「おおぞら」を見送り・・・ 日没までに時間がないので、タクシーで「とてっぽ通り」へ・・・ |
タクシーの運ちゃんは「とてっぽ通りの汽車」で直ぐ判りました。 運ちゃんは、千葉から見に来たというと随分喜んでくれていました。 タクシーから降りて、案内板には・・・ 帯広市指定文化財 十勝鉄道蒸気機関車4号、客車コハ23号 十勝鉄道は、砂糖の原料となる甜菜(てんさい)の輸送を目的に1920(大正9)年 北海道製糖(株)(現在の日本甜菜製糖(株))の専用鉄道として開通しました。 1923(大正12)年から旅客輸送も始まり、旧川西村を中心とした山麓 地帯で働く人々の足として十勝開拓史上大きな役割を果たしました。 また、十勝鉄道は「トテッポ」と呼ばれ多くの人々から親しまれてい ました。 しかし、時代とともに自動車輸送が中心となり1959(昭和34)年営業 を停止しました。 (写真)八千代市に到着した機関車・客車 沿革 1920(大正9)年 蒸気機関車~日本車両製作 1925(大正14)年 客車~楠木製作所製作 1959(昭和34)年 蒸気機関車、客車共に旅客輸送停止 1960(昭和35)年 両車輛、十勝鉄道より帯広市に寄附 1994(平成6)年 帯広市指定文化財指定 平成6年11月 帯広市教育委員会 |
2021/06/24 | |
とてっぽ通りには昔、十勝鉄道が走っていたそうです・・・ 現在は並木植栽もあり、ナローゲージだった割には随分、道路は幅広。 さすが北海道というべきか? |
2021/06/24 | |
かわいらしい機関車と客車がそれぞれ一両・・・ 762mmのナローゲージです。 |
2021/06/24 | |
運転室は出入り扉上部も鉄板で塞がれています。 この鉄板は前方へスライドして開ける事ができそうです。 また、この開口部を縮小した事が溶接痕から判ります。 模型なら堂々とモーターを隠せる構造ですな・・・ 窓も塞がれていて、代わりに小さなアクリル板のようなものが、 やや外側に位置を変更して取り付けられています。 ガラスだと凍結を掻き落とした際に割れてしまうからかもしれません。 後部妻板下には石炭の搬入口らしき窓があります。 |
2021/06/24 | |
煙突には、運転室からの操作で金網を被せるタイプの、火の粉止めが付いています・・・ 汽笛は単管式の、それもあまり見ない小型のタイプですが、どのような音色だったのでしょうか? |
2021/06/24 | |
十勝鉄道の社標とナンバープレート・・・ それぞれの取り付け方法に注目・・・ 内側に鋲の頭がうっすら見えます。 |
2021/06/24 | |
日本車両のメーカーズプレート・・・こちらは取り付け方法がよく判ります。 1920 No.11 とあり、 製造番号11から判るとおり、かなり初期のもの。 ちなみに1920年は大正9年、日本車両の創設は1896(明治29)年。 |
2021/06/24 | |
スティームドームにも日車の社標・・・ |
2021/06/24 | |
現在では日車は大手車両メーカーですが、まだまだ創業期ということもあるのか、 なかなか興味深い構造を採っています。 バルブギアは基本ワルシャート式ですが、細部に少々変わった構造が見られます。 加減リンク(三日月型の部材)は、通常、モーションプレートで支持しますが、 モーションプレートを設けず、台枠内側から片持ちのシャフトだけで支持しているようです。 また、加減リンクに架かる、ラジアスロッドは吊りリンクで支える場合が多いですが、 加減リンクの後方、ラジアスロッドに直接スライドバーを設けた構造になっています。 整備がし易い、合理的な構造のように思います。 撤砂菅は第二・第三動輪の間に在ります。 砂箱から、素っ気なくレール直上へ投下するルート・・・ |
2021/06/24 | |
動輪の担いバネは板バネが使われることが、ほとんどですが、 3連のコイルばねが使われています・・・ しかし、少々やっつけ仕事的な構造から見て、 後年の改造の線も捨て切れません・・・ 非公式側には、ボイラーにではなく水タンクへの給水目的らしい、 ポンプとか配管などが在るのですが、 なぜか、よく判る写真を撮るのを忘れてしまいました・・・ |
2021/06/24 | |
客車は同系の2色に塗り分けられていますが、 以前の展示保管時は一色でした。 機関車の煙室扉のヒンジは可動部が2段の多少凝った構造で、密着性に優れたもの・・・ 4の機番はペンキ書きと思われます。 現役時の写真に、この表記が確認できるものは見当たりませんでした。 |
2021/06/24 | |
カメラを高く掲げてライブビューで・・・ 角型の砂箱の操作機構もユニーク・・・ |
2021/06/24 | |
少し角度を変えて・・・弱弱しい水タンクの揺れ止め・・・ しかもハンドレールノブと共締めに見える・・・ C11に水タンクの揺れ止めを追加した機種がありますが、 それは、かなりゴツイものです。 |
2021/06/24 | |
柵の為、車両にメジャーは届かないので 手前の、上屋の支柱の間隔をレーザー計測しました。 丁度、6,000mm・・・寸法の参考に・・・ 日車の車両史に載っている図面なども参考になります。 運転室開口部を縮小した溶接痕が判ります。 |
2021/06/24 | |
計測精度を高めるため、車両からできるだけ離れて・・・ 上屋の支柱の間隔は、3,800mm・・・ |
2021/05/01 | |
コハ23は 大正15(1926)年9月楠木機械製作所(大阪市)製造ということです。 上屋の柱の間隔はこちらも丁度、6,000mm・・・ ストーブの煙突がかわいい・・・ |
2021/06/24 | |
社標とコハ23の表記・・・ 行き先サボを掛けるフックは片側が破損・・・ |
2021/06/24 | |
室内灯は1灯だけ・・・ 天井板は張られておらず、屋根材や補強材が直接見えています・・・ |
2021/06/24 | |
網棚が在って、それを屋根材からの斜めの棒で支えています・・・ 座席の具合も見たかったのですが、よく見えませんでした。 |
2021/06/24 | |
上屋の柱の間隔は、3,800mm・・・ |
2021/06/24 | |
車端には用途のよくわからない箱があります・・・ ストーブの石炭箱でしょうか? |
2021/06/24 | |
床下の状態・・・ 担いバネは板バネですが、加えて軸箱上にコイルバネが在ります・・・ 車輪も右側はスポーク車輪ですが、 左側はプレート車輪に大きめの肉抜き穴が六つ開いているという、異なったタイプ。 軌間1067mmと762mm共通設計にしたかったのか、梁の構造にも注目・・・ 見れば見るほど模型化したくなってきます・・・ 帯広市のホームページに拠れば、 機関車も客車も竣工図が存在するようで、コピーを入手したいと思うところ・・・ |
2021/06/24 | |
観察を十分堪能したら帰りは歩き・・・ 道が随分赤い・・・鉄分が多いのでしょうか? 途中に 十勝トテッポ工房 というおいしいスイーツ店が在ったのですが、 この時は気付かず・・・ |
2021/06/24 | |
帯広駅へ戻ります・・・ 誰も居ません・・・ |
2021/06/24 | |
夕方も遅くなったので、 飲食店はほとんど休みでしたが、ここだけは営業していて・・・ |
2021/06/24 | |
夕食はホテルで名物の豚丼・・・ |
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