楠梓駅油庫 | 海外旅行好きのヒガミちゃんは、近隣アジア諸国によく出かけています。そんな中、 日本統治時代の影響が、鉄道に今なお色濃く残る台湾で、大発見をしてきたので、ご紹介・・・ |
2019/11/22 | |
またまた台風が来ていますが・・・ 意外にも全日、快晴に恵まれたそうです・・・ |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/11/23 |
楠梓(なんし・ナンズー)駅は台湾南部、高雄近郊の駅。 地下鉄の乗り換えで立ち寄ったとの事ですが・・・ |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/11/23 |
何と、このような油庫が・・・大分傷んでいますが よく見るとなかなか面白い代物・・・ 窓上の迫(せり)は、アーチ型ではなく、平らな陸迫りですが しかし、そのレンガの積み方が、工学的におかしい・・・ これではレンガの落下に対する抵抗力が失われてしまいます。 鬼瓦は紋様も無く簡素なものですが・・・ 妻面のレンガ積みは、しゃれたフランス積みとなっていて、 壁厚みもレンガ長手一個分あるように思います・・・ |
2012/03/10 | |
今は無き、津幡駅の油庫の例です。 窓上の迫は、楔形にレンガを配列します・・・ |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/11/23 |
ところで・・・平面(ひらめん)は長手積みです・・・ 壁厚みもレンガ短手一個分のようです。 妻面・平面で積み方を変える・・・このような例は日本では見たことがありません。 (なお、基礎とその上の壁面や壁面の上下で変える例は多い。 ここも基礎は英国積みフランス積みが混ざっているようです。) 資材節約のためこのような方策を採ったのでしょうか? また、油庫の規模に比して出入口が小さく、数も一ヶ所と少ない・・・ 万一、火災に見舞われた際、逃げ場が無いような・・・ 左の柱は壁と一体化していない積み方で、 その為もあるのか上部が崩壊してしまっています。 総じて、構造や力学の知識なしに、何かの外見だけを見て、真似た感じがします。 これはこれで、当時の鉄道建築事情を示す証拠として、興味深い資料と思います。 |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/11/23 |
こちらの妻面窓上は正しく施工されているようにも見える・・・ 一方、平面窓上部にはそのような補強構造はありません・・・ 近隣のレンガの建物が在れば、それとの比較も可能なのですが・・・ |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/12/8 |
上記写真の露出変更と拡大・・・ |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/11/24 |
リベットとレーシングトラスの鉄橋です・・・ 日本統治時代の名称 下淡水渓鉄橋 現在の名称 高屏溪部舊鐡橋 橋脚はレンガと石造りを組み合わせたもので、 油庫と違って、きっちり施工されています。 |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/11/24 |
高雄港の鉄道博物館・・・ これは日本のC55ですな・・・ぱっと見でも、日本のものと異なる点が色々・・・ カウキャッチャーが付いています・・・前照灯のタイプが違います・・・ 煙室扉の周囲には密着を補助する、クリートと呼ばれる押さえ金が在ります。 煙室扉の密着が悪いと、そこから酸素の多い空気が入り、 煙室に溜ったシンダが再燃焼することがあります。 戦後まもなく、状態の悪い機関車が、煙室扉を赤熱させて走っていた事があったそうです。 |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/11/24 |
テンダーには格子のような部材が取り付けられています・・・ 走行中、タブレットを受け取る際、通標がテンダーに当たるので、その衝撃を和らげる為。 写真のものは金属製のようですが、竹を並べたものもありました。 |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/11/24 |
こちらは9600ですな・・・主な変化点はC55と同じ・・・ 他、煙室扉ハンドルの取っ手が異常に長い・・・ 連結器周囲に意図不明の鉄板があります。 ちなみに日本での製造が追いつかなかったため、 アルコ(アメリカンロコモティブ)が9600を模して製造したものも存在したそうです。 そちらは板台枠ではなく棒台枠で、日本製より性能が良かったそうです。 |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/11/24 |
テンダ側・・・日本の標準型9600のテンダはリベットだらけですが、 こちらはスッキリしています・・・ |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/11/24 |
全日、快晴に恵まれた台湾行だったそうですが、 空港に着いた段で機材に何らかのトラブルがあったようで・・・ すでに出発時刻を30分過ぎてるけど・・・先が見えない。 ⋮ そうこうしているうちに下のようなのが配られたらしく、messenger で・・・ |
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お宅が大喜びする4時間遅れだ。 と・・・ 笑笑笑・・・ と返しておきました・・・ |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/12/8 |
こちらは、先回九州へ行った時の、「旅名人の九州満喫きっぷ」・・・ 当方と本人の残りを足して、ヒガミちゃんひとり再度九州博多方面へ・・・ 東郷駅近く、東福間駅側。有名撮影地付近のレンガ橋・・・ Google ストリートビュー では反対側を見ることができます。 |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/12/8 |
その有名撮影地で・・・ こちらの川を渡る橋梁もレンガ製・・・ |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/12/8 |
折尾の3連橋・・・一番奥が斜めに通っているようで、ねじりまんぽ・・・ 保存されると聞いていたので、撮っていませんでしたが、 取り壊されるの予定とのこと・・・ 各地の名物が次々失われ、日本中どこへ行っても同じような街ばかりに・・・ |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/12/8 |
ねじりまんぽはレンガが斜め・・・ |
写真提供 ヒガミちゃん | 2019/12/8 |
西鉄貝塚線の名島川橋梁(A級近代土木遺産)ということです。 大正12年(1923)竣工・・・水鏡がきれい・・・ 16連コンクリートアーチ橋ですが、細々した細工が楽しい・・・ |
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