三石駅・多度津駅 | 当初、新幹線で帰京したかったのですが、ヒガミちゃんの、姫路城を見学したい・・・三石に鉄道遺産が在るけど、どお?・・・だったら岡山空港から帰った方が・・・いや高松空港発の方がもっと安いよと・・・ |
2018/03/12 | |
数日に渡る電話会議で、次第に西へ誘い出され・・・ こういう風に、徐々に自分のペースに引きずり込むのはヒガミちゃんの常套手段・・・ どうも水島臨海鉄道が目当てだったらしい・・・ 姫路の朝。ヒガミちゃんは起きられないので、先に出ます。 早起きは三文の得・・・姫路駅ではサンライズ号を撮ることが出来・・・ 姫路 529 レ 三石 611 |
2018/03/12 | |
ヒガミちゃんが、当方を西へ誘い出すために見つけ出した、三石駅に到着・・・ 実はここも鉄道遺産の宝庫でした。 鉄道歴史遺産関連の書籍にも大きく取り上げられていたのですが、 全く頭に入っていませんでした。年を取ると物忘れが酷くて困りますな。 早速、レンガ工場の煙突がお出迎え・・・ |
2018/03/12 | |
ホームから地下道を潜って三石駅駅本屋そして駅前へ。駅舎は少し高いところに・・・ 少々工事中・・・風情があまり損なわれないで欲しいな・・・ |
2018/03/12 | |
駅から、姫路方面へ住宅の石垣の周りをぐるっと回って小屋谷川橋梁・・・ |
2018/03/12 | |
小屋谷川橋梁。反対側の出口は見通せません。 駅構内を横断しているため、長さは55m程もあります・・・ |
2018/03/12 | |
坂が急でレンガや切り石は水平に積まれているため、いくつか天井にも段差ができています。 腰壁はレンガだったり切り石だったり・・・ |
2018/03/12 | |
反対側の出口。通路は出口近くで急に折れ曲がっています。 急坂なため水路の流れは非常に早い・・・ アーチの右側には土木学会選奨土木遺産のプレート。 |
2018/03/12 | |
まずは周辺の様子を見ながら、三石金剛川橋梁へ向かいます。 三石耐火煉瓦株式会社とあります。 風情の在るレンガの煙突と洋風の事務所 |
2018/03/12 | |
出入口の造りが面白い建物・・・ |
2018/03/12 | |
三石金剛川橋梁に着きました・・・ 左の建物は四列屋旅館といい、4連アーチは左端だけが写っています。 橋梁の写真を撮っていると、丁度、旅館の御主人が現れ、 周辺のレンガ工場やレンガ構築物についても、色々お話を伺うことが出来ました。 旅館は、この橋梁建設工事の際の鉄道の飯場が発展したもので、複線化工事の際、旅館としたそうです。 三石〜吉永駅間の複線化工事は1911年完了ですので、 かれこれ110年ぐらいの歴史があるようです。 なお、前身の山陽鉄道が国有化されるのは1906年のことです。 |
2018/03/12 | |
四列屋旅館の前から・・・旅館の名前はもちろんこの橋梁が由来だそうです。 四連アーチの様子が判ります。中央の2連と向こう側の半分が水路となっています。 こちらの北面は複線化の際、増設された部分で、アーチ部は焼過ぎ煉瓦 その他が焼過ぎレンガと普通レンガを市松模様に組み合わせたもの・・・ |
2018/03/12 | |
南側から・・・こちら側はアーチ部が焼き過ぎ煉瓦、その他が普通レンガとしているので、 若干、華やかな印象です・・・最初に建設されたのがこちら側になります・・・ |
2018/03/12 | |
焼き過ぎ煉瓦を組み合わせた意匠や切り石を至近距離で・・・ 4列毎に焼過ぎレンガを水平に積んでいる部分が各所にある事に注意。 |
2018/03/12 | |
旅館のご主人に話を窺っている最中にも電車が通ります・・・ 失礼して、とっさに撮影・・・ |
2018/03/12 | |
アーチ内部にも焼過ぎレンガによる意匠が見られる・・・ |
2018/03/12 | |
橋梁至近の神社の入り口。 旅館の御主人によると、この上の丘から山陽本線が良く撮れるそうです・・・ |
2018/03/12 | |
案内に従い、早速、野道架道橋へ・・・ 周辺より低くなったところに入り口があります。 降水の際、内部が水没する恐れがあるため、通常はこのようには造りません・・・ このようになったのは手前のグラウンド側に盛り土をした結果かもしれません。 アーチは低く、かがまないと頭がつかえそう。 スパンドレルの4列おきに焼過ぎ煉瓦が入るのは、三石金剛川橋梁と共通の意匠。 |
2018/03/12 | |
反対の北側、こちらも少々意匠が簡単になり、ほぼ焼過ぎ煉瓦一色です・・・ 側壁の下方の角部は、丸い弧状レンガが使われています。 弧状レンガを実際見たのは、ここが初めてです。 |
2018/03/12 | |
さらに少し先へ行って三石避溢橋、北側から・・・ 避溢橋(ひいつきょう)とは、 洪水のとき築堤が水をせき止めて上流側を水没させないように造られるものです。 線路を斜めに横切るため、上部が斜めに・・・ |
2018/03/12 | |
複線化の際に継ぎ足した部分が判ります・・・ 単線の築堤に1線分を付け加えた形となる為、 線増部は元々在った部分より幅が狭くなります・・・ こちらも、側壁の下、角部分は弧状レンガが使われています。 |
2018/03/12 | |
南側から・・・ いずれの橋梁も南側のほうが凝った意匠で こちらも、やはりスパンドレルは四列おきに焼過ぎ煉瓦を積んでいます。 土木学会選奨土木遺産のプレートも、南側に在ります。 |
2018/03/12 | |
さらに先へ向かいます・・・ 三石架道橋、北側・・・ ここでも線増に伴って継ぎ足した部分が見えます・・・ |
2018/03/12 | |
三石架道橋、南側。こちらも普通レンガが用いられ明るい色調ですが、 四列毎の焼過ぎ煉瓦の列は在りません。 |
2018/03/12 | |
旅館の御主人に教えて頂いた、先へ・・・ 山の谷合を歩く・・・朝日に映える岩肌・・・ |
2018/03/12 | |
工場の間を抜け・・・ |
2018/03/12 | |
野谷金剛川橋梁が見えてきました・・・ |
2018/03/12 | |
奥が下り線橋梁、コンクリート製、手前が上り線橋脚、レンガと一部切り石積みです・・・ 川上側は船先のように尖っていますが・・・ |
2018/03/12 | |
川下側はそうではなく、全体は五角形断面をしています・・・ 切り石は川上側角部のみに用いられ、川下側角部は弧状レンガで出来ています。 橋脚全体が五角形のものは初めて見ました・・・、 ちなみに昨日見た板屋川橋梁は橋脚の基部のみが五角形でした。 |
2018/03/12 | |
陸上部の橋脚・・・ レンガの橋脚に連なる上り線の左側は、角部が丸い弧状レンガです。 右側は直角のままで、レンガの配列も4列毎に焼過ぎ煉瓦が入ります。 意匠も細部も異なります・・・どちらが古いのかは判然としません。 後で調べたところでは、さらにこの野谷金剛川橋梁の先にもレンガ製農道架道橋などいくつかあるようです・・・ |
2018/03/12 | |
この日の朝、岡山はめっきり冷え込んでいまして・・・ よりにもよってレンズ交換をしている最も手の離せない最中に、ヒガミちゃんからTEL・・・ 故意か偶然か、いつも最もタイミングが悪い時期を狙ってTELしてくるように思える。 「寒くないの?ヒヒヒ・・・寒くないの?ヒヒヒ・・・今朝は岡山は−1℃だって」と嬉しそうな声・・・ あと、暫くしたら三石駅を通過するとのこと。 |
2018/03/12 | |
ヒガミちゃんの乗った電車が通過する頃には、三石金剛川橋梁まで戻ることができ・・・ 北側から撮影・・・ |
2018/03/12 | |
風情の在る街中を、急いで見学撮影・・・ レンガの煙突・・・ レンガの煙突も、一時期より随分少なくなってしまったそうです・・・ |
2018/03/12 | |
木造の建物・・・ |
2018/03/12 | |
ステンドグラスが付いたレンガ工場の建物・・・ |
2018/03/12 | |
ステンドグラス詳細・・・ |
2018/03/12 | |
レンガ工場の建物・・・ |
2018/03/12 | |
レンガ工場の建物・・・正面のプレートには We love Bricks と・・・ |
2018/03/12 | |
レンガ工場の変電所と思われます・・・ コンクリート製ですが風情が感じられる。 |
2018/03/12 | |
民家の裏手にもレンガの煙突が在りますが・・・用途がよく判りません・・・ レンガ製造のための登り窯でも在ったのでしょうか? |
2018/03/12 | |
これほどフォトジェニックな街角はそうは在りません・・・ 幸い歴史遺産が保存されても、観光地化してしまった町はどこか不自然です。 さらに今回訪れることが出来なかった三石駅の姫路側にも レンガのトンネルポータルや、線路を横断する大型の水路橋があることが判ったので、 短い滞在時間では撮り切れないと判断、早期に再訪を期し・・・ |
2018/03/12 | |
三石駅ホームへ戻って・・・ 少し日が高くなり様子もよく判るように・・・ この風景がいつまでも残り続けますように、願わずにはいられません・・・ |
2018/03/12 | |
三石駅をあとにします。電車が来ました・・・ ヒガミちゃんは、「俺が三石を教えてあげたおかげで、大分収穫あったでしょ」と、 後で盛んにアピールしておりました。 三石 611 845 レ 岡山 929 941 レ 茶屋町 1002 1013 レ 宇野 1037 |
2018/03/12 | |
岡山から茶屋町で乗り換え、宇野線へ・・・ 早島駅付近の立派な蔵の並び・・・ 早島町の観光案内センターで、 い草で潤った町内の蔵を移築整備したもののようです。 |
2018/03/12 | |
なぜか甘ダイと記されているホウロウ看板のある倉庫・・ |
2018/03/12 | |
瀬戸大橋線と分れ・・・ |
2018/03/12 | |
池のほとりに在る倉と母屋・・・ |
2018/03/12 | |
この辺りの駅はこのような凝ったデザイン・・・ |
2018/03/12 | |
宇野駅に着き・・・1時間ほどの滞在で・・・ |
2018/03/12 | |
来た電車で引き返します 宇野 1037 1138 レ 茶屋町 1202 1226 レ 坂出 1244 1254 レ 多度津 1314 |
2018/03/12 | |
再び茶屋町で・・・特急「南風」を見る・・・ |
2018/03/12 | |
茶屋町から「快速マリンライナー」で・・・ |
2018/03/12 | |
瀬戸大橋を渡ります・・・ |
2018/03/12 | |
坂出駅に到着・・・写真はよく知らない気動車・・・ |
2018/03/12 | |
坂出駅で乗り換え・・・電車で多度津へ・・・ |
2018/03/12 | |
多度津へ着きました・・・ 奥には新設の跨線橋が見えますが、工事が完了しておらず未だ立ち入り禁止です・・・ 駅前の動輪のモニュメントには、次のように・・・ 四国鉄道発祥の地 明治22年5月23日讃岐鉄道株式会社が多度津を起点に丸亀〜琴平間(15.5キロメートル) で営業を始めたのが当社の鉄道の始まりです。 そのころの多度津駅は、この地点より西へ約1キロメートル(仲多度群多度津町大通り、JR 多度津工場の西側)の所にありました。 当時の多度津は、讃岐随一の交通文化の中心地として栄え、大正2年には、文豪志賀直哉の 小説「暗夜行路」の主人公謙作も、尾道から船で多度津へ上陸、ここから汽車に乗って金毘羅 参りをしています。 明治22年の開業式の祝辞で、財田村出身の県会議員、大久保ェ之丞が「塩飽諸島ヲ橋台トシテ 架橋連絡セシメバ、常に風雨の憂イナク、南来北行東奔西走瞬時ヲ費ヤサズ、ソレ 国利民福コレヨリ大ナルハナシ。」と挨拶し、瀬戸大橋架橋を提唱しました。 以来四国島民の夢であった瀬戸大橋は、約1世紀を経た昭和63年4月10日開通しました。 ここに展示してある車輪は、昭和10年から42年ころまで、四国の山野をかけめぐった、おなじみ の8620形蒸気機関車の動輪です。鉄道開業80周年に際して、発祥の地(旧多度津駅跡)に 建立していたものを、100周年を記念してこの地に移転し、永久保存をはかります。 平成元年5月23日 四国旅客鉄道株式会社 |
2018/03/12 | |
多度津名物の給水塔を見学・・・ |
2018/03/12 | |
フォトジェニックですな・・・ 工場萌えと共通するところがありますな・・・ |
2018/03/12 | |
リベットは意外に真っ直ぐには打たれていないものです。 模型化の際は、このような点も再現すると味わい深くなるかも・・・ しかもリベットはタンク体の上半分にしか打たれていません。 下半分は溶接組み立てと思われます。後で継ぎ足したのかもしれません・・・ |
2018/03/12 | |
レンガの架台は、もちろん古いものですが、 それに乗っているコンクリートのタンク体は、後の時代のものと思われます。 むしろ、隣のレール組に乗っている、リベット打ちのタンク体上部が乗っていたと考える方が、 タンク体の直径や古風な屋根から考えても自然なような気がします。 当初の給水塔が機関車の大型化に伴い、水量増の工事を行った例は数多くあります。 このように、あれこれ勝手な想像を巡らすのも鉄道遺産研究の楽しみ 架台レンガ寸法 L220〜225×D105〜110×H58〜62 |
2018/03/12 | |
多度津駅には、撮り鉄には有名らしい跨線橋がありますが、 間もなく閉鎖されるということです。 姫路城に寄っていたら、この機会を逃すところでした・・・ 鉄道遺産は人知れず消えていきます。 いつでも行ける観光地などに寄っている暇はありません。急がなければ・・・ 姫路城観光を中止したので、ヒガミちゃんに「押し売りが出来なくなって残念だねー」と云っていたら 「高松空港に賭ける」と申しておりました。 |
2018/03/12 | |
そこで跨線橋の記念写真を・・・ |
2018/03/12 | |
給水塔や時計・信号機も併せて・・・ |
2018/03/12 | |
跨線橋から貨物列車を撮る・・・ 向こう側に見えるのが新しい跨線橋(緊急避難路) |
写真提供 ヒガミちゃん | |
ヒガミちゃんから「多分同じとこから撮った写真」とのこと。 昔は貨物側線も多かったのですな・・・ DF50の、ドロン・・・ドロン・・・と云うエンジン音も懐かしい |
2018/03/12 | |
熱心に給水塔などの写真を撮っていると、職員の方が、 この先に転車台があるよ・・・と教えてくれました・・・数百メートル歩いて、 上路式転車台。牽引機や集電塔が改造されているのが少々残念なところ・・・ 多度津 1314 1431 レ 高松 1519 1526 |バス 高松空港 1608 |
2018/03/12 | |
瀬戸内の長寛な景色を眺めながら、高松へ到着・・・途中、いくつか訪れたい駅も・・・ 近代的に改装された高松駅に並ぶ列車・・・ このような光景を見ると、むしろ昔の姿はどうだったのだろう?と疑問が湧いてきます。 |
2018/03/12 | |
高松駅正面・・・ 高松空港へのバスが居たので、様子を見ていたら直ぐ出るというので、 思わず乗ってしまいました・・・ |
2018/03/12 | |
バスで高松空港へ到着。遅れてヒガミちゃんが到着、合流。 ヒガミちゃんは押し売りを楽しみにしていたようですが、 その割には攻勢は活発ではなかった・・・ この後、空港の金属探知機に引っ掛かり、ベルトまで外してようやくセキュリティを通過・・・ これだから飛行機は好きではない・・・ 高松空港 1608 1840 | GK418 成田空港 2000 空港第二ビル2032 レ 成田 2041 2106 レ 我孫子 2152 2157 レ 北柏 2200 それはそうと今年のヒノキ花粉は昨年の43倍だそうだ。 杉に加えてヒノキ花粉症もあるヒガミちゃんに、早速教えてあげよう・・・ |
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