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 継電連動盤
 Relay interlocking panel
終端駅から線路を敷き始めていますが、走行試験の他、通電試験や分岐器
転換試験などを、行いつつのため、実物の継電連動盤に似せた盤を製作します。

2014/06/29
その前に先ず、実物の継電連動盤をご紹介・・・
砂原支線、掛澗(かかりま)駅で使用されていた継電連動盤(装置)。
長万部駅近くの町民センター内、鉄道村に保存展示されているもの・・・

パネルは黒色・・・電圧計が在ったり、信号や安全側線なども描かれています。
中央上部に枠で囲って駅名が書かれており、その下に850と記されていますが、
これは構内長を示しているのかもしれません。
パネルの後ろは、黒くは塗ってありますが素人細工のような木枠でしたので、その辺りも参考にします・・・
停車場平面略図の作成ルールは こちら

2017/05/21
天浜線・天竜二俣駅・鉄道歴史館に保存展示されているもの。
他駅のものに比べて少々大柄・・・
パネル色は青緑系・・・こちらも線路は区間によって色分けされています。
中央上部、駅名の下には600と記されています。
ケースはしっかりした金属製・・・

2015/11/15
根室本線・芽室駅のもの・・・
線路、信号などはクリーム一色で描かれていて、パネル色は青緑系・・・
線路図には、信号や安全側線・ホーム・駅本屋の場所も描かれています。
やはり駅名の下には900とあります。

2016/12/05
只見線・会津宮下駅・・・
パネルは垂直で、色は青みの少ない緑・・・
注意書きやデジタル時計、電話などにも注目したいところ・・・
こちらは駅名は記されてますが、その下に数字はありません。

2020/12/07
赤谷線 東赤谷駅継電連動機制御盤・・・
新津鉄道記念館に保存展示されているもの。
ターンテーブルや駅本屋、信号機の描き方にも注目。

2021/12/21
京都鉄道博物館に展示の継電連動盤・・・
電圧計が二つ・・・

2021/12/21
同じく京都鉄道博物館・・・
吹田信号場(第六信号扱所)照明軌道盤
連動装置種別 第一種電気

・・・とあるもの。
壁面に設置していたと思われます。
線路配置が変わったのでしょう。黒テープでの修正痕があります。
このような臨機応変な対応も参考にしたいところ・・・

写真は、どの角度からも反射を取り除けませんでした。

2018/03/11
終端駅の場合。信楽駅。
左側上下に鍵穴が在り、右側にもパネルに南京錠が掛かっています。
模型でもキースイッチなど用いて、何がしかのロックを掛けると面白いかも・・・

2019/10/06
これまでご紹介してきた継電連動盤とは少し違うようですが、このようなものも在ります。
豊後森駅連動記憶表示盤・・・豊後森機関庫公園に保存展示されているもの。

ところで、継電連動盤が使われるようになった時期と、
当レイアウトの時代設定は若干ずれていますが、そこは気にしないでください・・・
また、製作するものは、模型運転用の盤を継電連動盤風にしたもので、
実物の継電連動装置の機能とは大分異なりますので、そこは誤解の無きよう・・・


2017/11/26
さて、当レイアウトの継電連動盤は4mm厚の黒ベークライトに、塗装はせずにそのまま使用・・・
トグルスイッチはポイント転換用で、3つ並んだロータリスイッチは本線のキャブ選択スイッチとしました。
上へ載っているのは、以前ご紹介したパワーパック・・・

2017/11/26
6mm幅テプラテープを貼って線路を描いていきます。

2022/3/15
最近の、パネル裏の配線状況・・・
ポイントマシンをレマコ方式からサーボモーターに替えたので、
これでもかなりスッキリしました。
表パネルとコネクタパネルを、本体木枠から外せるようにして、
組立・配線を容易にしています。
電源はACアダプタから供給しています。

パネル裏の基板の拡大。
ポイントマシンを転換させるための、サーボモーター制御回路です。
秋月電子で、一個わずか百円のPICマイコン(PIC12F509-I/P)を使用し、
制御ファームウェアはアセンブラで書きました。
パルス幅変調(PWM)でサーボモータを駆動し、表示用のLEDを点灯させるだけですが、
それでも300行くらいのコードになりました。

抵抗器やセラコンは、チップ部品を使っても良かったのですが、
米粒より小さな部品を、手作業で実装するのも難儀なので、
昔ながらのリード部品にしてあります。

回路基板は当方で、回路設計からアートワークまで行い、P板ドットコムに外注しました。

2017/12/11
まだ途中ですが記念撮影・・・
電流計はポイントマシンの電流をモニターしています。
ポイントが転換完了すると、電流計がゼロを指します。
線路図の赤線はリバース区間となりますので、走行電流の極性の反転があります。
そのため、リバース区間への進入可・不可の信号表示を追加します。

2022/04/03
ポイントの定位・反位表示灯を点灯させて・・・
線路敷設の進捗に合わせて、この終端駅・中間駅・スイッチバック駅・機関区と駅毎に
継電連動盤を製作します。

2018/09/16
中間駅(宮川駅)の継電連動盤です。(左)
今回、パネル下地は、アクリルガッシュ(ターナー)のキプロス色に、
ペインティングメディウム(リキテックス)を等量混合し、
高エア圧で一気に塗装しました。非常にいい色合いに仕上がったと思います。
ホームや本屋、安全側線も描いたので、(素人目には)
いかにも実在しそうな継電連動盤とする事ができました。

2022/02/02
スイッチバック駅となる忠海(ただのうみ)駅の継電連動盤・・・
パネル下地はアクリルガッシュ(ターナー)のビリディアンで塗装していますが、
こちらは、何んとなくイメージにそぐわないものとなってしまいました。

アクリルガッシュは粘度が高く、エアブラシのノズルを詰まらせるため、
ペインティングメディウムを混合して、塗料をサラサラの状態にしないと塗れませんし、
そのようにしてもノズルを詰まらせることがあります。
なのでエアブラシは、アクリルガッシュが最も難しいように思います。
ラッカー等は溶剤で希釈するだけなので、その点は楽です。

ターナーのアクリルガッシュは、かなりゆっくり硬化します。
塗装後ひと月ぐらいでは、未だ塗膜に柔軟性が残った感じがしますが、
一年も経つと極めて強固な塗膜に変化していきます。

2022/02/02
背面には、ヤフオクで落札した銘板を貼りました。

忠海駅継電連動装置
(呉線CTC装置新設)
使用開始 昭和45年4月17日
監督 門司電気工事局広島電気工事所
施工 保安工業株式会社広島支店


いろいろツッコミどころはありますが、
この銘板が入手できたので、駅名を忠海としたわけです。


2023/04/14
機関区エリアの継電連動盤。
パネルの塗色はナイトブルー(ターナー)です。

右上のロータリースイッチがキャブ選択で、X・Y・Zのいずれかを選びます。
その左、四つが通電区間の選択です。
機関区なので、動力車を多数留置するためこうなりました。
一番左は転車台周線の通電選択で、現在のところ1線とOFFしかありませんが、
簡単な処置で、将来の線増に対応できる様してあります。

下のトグルスイッチ五つは分岐器の切替です。

転車台モーターの、ドライブ基板も組み込みました。
転車台の絵の下に在る、ツマミ一つで、
右回り左回りと、回転速度調整ができます。

背面・・・
背面パネル左側にはコネクタが並んでいます・・・
右側にはその pin ASSY の表・・・

この様な表を用意しておかないと、修理や改造の際に、
組み立てた本人も分からなくなって大変な目に遭います・・・

パネル裏面・・・

中央に、分岐器転換用PICマイコン基板が並んでいます。

右の少し大きな基板が、転車台モーターのドライブ基板で、
高出力オペアンプ2個を、BTL接続(Bridge Tied Load)しています。

海外模型メーカーにも、ツマミ一つで前後進できるパワーパックが在ったりしますが、
機能としてはそれと同様です。いずれ機会があれば詳細を解説したいと思います・・・

継電連動盤(もどきですが・・・)の設置状況・・・
ようやく全ての継電連動盤が揃いました。



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