第三種甲 車止め | 第三種は甲と乙に分かれています。分類法は 鉄道辞典・日本国有鉄道編(昭和33年3月)に拠っています。レールを曲げて作った第三種甲は、意外にバラエティに富んでいます・・・ |
困ったことに、資料によって第3種甲・乙の分類は逆転しています。 例えば、最新図解鉄道知識 鉄道教育研究会編 交友社発行(昭和17)では、 以下のタイプの車止めは、第三種乙となっています・・・ |
|
写真提供:ヒガミちゃん | 2020/11/15 |
南海電鉄 汐見橋駅・・・ 塗色が独特・・・ |
2020/09/27 | |
宇和島 元機関区・・・ |
2019/01/27 | |
佐世保線 有田駅構内・・・ |
2017/06/03 | |
下関総合車両所・・・ 長さが合わなかったのか、レールを曲げる位置が通常と異なります・・・ 正しくは左右のレールを結ぶ鉄棒(繋桿)が頂部に来ます・・・金網越しに撮影・・・ |
2017/04/17 | |
今は無き、三江線 式敷駅・・・ この時既に車止め部分のみが取り残されて・・・ |
2016/08/06 | |
総武本線 横芝駅構内・・・ |
2016/08/13 | |
外房線 安房鴨川駅・・・ 終端先が丸く曲げられている・・・ |
2016/08/13 | |
こちらも安房鴨川駅・・・終端先が80°くらいの角・・・ 同じ安房鴨川駅でも、少し形状が異なるものが混在・・・ |
2015/08/31 | |
香椎線 宇美駅・・・ 継ぎ目板付近で、車止め部分のレールが細くなっているのが明確に判ります。 |
2015/08/29 | |
筑豊本線 桂川駅・・・ 明瞭に終端先が角・・・ |
2015/08/29 | |
筑豊本線 直方駅・・・ 割合、前後対称ななだらかな形状・・・ |
2017/01/28 | |
こちらも前後対称的な第3種甲車止め・・・ しなの鉄道 小諸駅構内。 |
2013/03/09 | |
関東鉄道 竜ケ崎線 竜ケ崎 枕木を挟み込んでいる・・・ 手前に枕木を置くのはよく見ますが・・・ |
2021/04/20 | |
珍しい形状・・・常磐線 原ノ町構内で・・・ 溶接痕が見えますので、溶接によって組み立てられたものでしょう。 |
|
2017/01/09 | |
旧名鉄美濃駅構内・・・形状は原ノ町駅のものに少し似ていますが、 溶接によって作られたものではなさそう・・・ |
|
2018/06/25 | |
石勝線 新夕張駅構内・・・ 三角定規のような・・・ |
2016/07/02 | |
新夕張・・・同じ車止め・・・ 別期日の撮影・・・ |
2015/08/03 | |
もっと三角な車止め・・・ 三岐鉄道 三岐線 東藤原駅近く |
Google ストリートビュー より | |
ちなみに東藤原駅の車止めは、 ストリートビューでも見ることができます・・・ |
Google ストリートビュー より | 2020/3 撮影 |
ヒガミちゃん情報によると京急線の車止めは、ほとんど三角だそうです。 久里浜の車両基地をストリートビューで・・・ |
2022/9/4 撮影 | |
石和温泉駅・・・これも三角定規的な車止め・・・ |
2017/04/17 | |
宗谷本線 新旭川駅構内・・・これは大変珍しい形・・・ レール端を、上方に跳ね上げただけの車止めの形式があり、(次写真・下浜駅参照) それを第三種甲型に改造した可能性があります。 |
2021/11/26 | |
羽越本線 下浜駅・・・第三種甲型ではありませんが、現在ではこれも大変珍しい形・・・ レール端を、上方に跳ね上げ繋桿で結んだだけ・・・ 車両が冒進した場合、レールが折損し、 車止めとしての用をなさない恐れがあるためか、現在ではほとんど見られません。 線路従事員必携附属図 大正二年十二月十五日 東京鉄道講習会 では、 さらに後方に頬杖のような木製の支えがある形を、第二種乙としています・・・ |
2021/09/09 | |
石北本線 上越信号所・・・ 新旭川駅のものと同様、改造した車止めかもしれません。 |
2021/09/27 | |
山陽本線 本郷ー河内 間にある待避線。 後ろ側が直線的ですが、こちらは改造ではないとおもわれます。 |
2022/5/25 | |
氷見線 伏木駅構内にて・・・ 第三種車止めの繋桿は、通常一本の鉄棒ですが、 こちらはわざわざ中央で繋いでいます。 ゲージタイ(軌間を一定に保つ為の部材)を流用したと思われます。 |
写真提供:ヒガミちゃん | 2022/7/3 |
南富山へ行ったヒガミちゃんの画角に・・・ 偶然、珍しい車止めが写っていました。 |
写真提供:ヒガミちゃん | 2022/7/3 |
上写真の拡大・・・繋桿が2本、同じ高さで渡されています。 |
写真提供:ヒガミちゃん | 2024/9/17 |
電鉄黒部駅にて・・・やはり繋桿が2本、同じ高さで渡されています。 富山地鉄は、これが標準型あるいは標準型の一つなのかもしれません。 レールの辛うじて読めるロールマークからは、 不確実ながら、官営八幡製鉄所製のように見えます。 |
写真提供:ヒガミちゃん | 2023/10/26 |
熊本電鉄・御代志駅・・・第3種を半分コンクリで埋めたもの。 正しくは制走堤など、他の種別に分類される可能性も・・・ |
第三種乙 車止め | 第三種乙は、ほぼ一種類と思われましたが・・・ |
2017/06/07 | |
今は無き、三江線 浜原駅・・・ 標準型・・・ |
2017/06/07 | |
羽後本庄駅 こちらも標準型・・・ |
2021/04/19 | |
手前は第三種乙車止めですが・・・ 自社内で製作したのか、通常、見かけるものとは少々異なる・・・ 小坂鉄道 小坂駅・・・ |
2021/04/19 | |
小坂鉄道の蒸気機関車・・・ こちらも第三種乙に属すると思われる車止め・・ |
写真提供:ヒガミちゃん | 2023/10/15 |
ヒガミちゃんがフィリピン・マニラ Tutuban駅で撮ってきた車止め・・・ 終端駅にも関わらず、日本の第三種乙車止めに相当しそうな簡易なもの。 コンクリート枕木も日本のものに比べ、細いようです。 |
写真提供:ヒガミちゃん | 2023/10/15 |
車止めではありませんが・・・ 同じくヒガミちゃんがフィリピン・マニラ Tutuban駅で撮ってきた転轍手小屋。 よく見ると、小屋には人員が配置され、実際に転換作業を行っていたそうです。 |
第4種車止め へ 油庫リスト へ |