除錆車 Rail Cleaning Car |
レイアウトの本線部分は大体線路を敷き終わりました。長らく、車両を 走らせていなかったため、レール磨きから始めねばなりませんが・・・ |
・・・サンドペーパーなど、レール材より、はるかに硬い砥粒系の使用は、 レールを摩耗させるため、できれば避けたいところです。 かといって、布や紙・フェルトと薬剤・溶剤等の組み合わせは、これまでも各種試しましたが、 頑固な錆に対しては、効果的なものは見当たりませんでした。 おまけに、これら薬剤・溶剤は、 プラ枕木や、レール側面の塗装を侵食する懸念もあります。 そういったことから当局では以前から、 モーターツールに真鍮ワイヤーホイールブラシを装着して磨いていました。 下表のように、レールより真鍮の方が柔らかいので、レールの損耗を低減できることが、 真鍮ワイヤーホイールブラシを使う根拠となります。 ちなみに、サンドペーパーに用いられる砥粒は各種ありますが、 いずれもビッカース硬さは、2000 以上です。 参考:ビッカース硬さ Vickers hardness
ところで、レイアウト全線をモーターツールを持って掃除して歩くのも、ほぼ不可能な話で、 以前から車両に搭載し、レールクリーニングカーとして纏めたいと目論んでいました。 なお、この真鍮ワイヤーホイールブラシ方式は、当局が最初ではなく、 庭園鉄道用としての先例を、どこかで拝見した記憶があります。 |
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2023/07/13 | |||||||||||||||
当初、このようにラッセル車に組み込む事を考えていましたが、 構造的に困難と判っため、改めて製作をやり直します。 |
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2024/08/16 | |||||||||||||||
改めて製作した、レールクリーニングカー全景。 車体そのものは、レイアウト製作で、ホーム端を罫書くために製作した車両を改造しました。 |
クリーニングユニットが見易い様、手前のウエイトを外して撮影しています。 構造は、御覧の如く簡単なものです。 クリーニングユニットの自重で、ブラシがレールに接します。 モーター近くの丁番で、クリーニングユニットを釣り掛け式に支えています。 丁番はノートパソコンを分解した際に、取り外したものです。 上に突出したネジは、ワイヤーホイールブラシの最低高さを調整するストッパー機構の一部です。 ウエイトを載せないと実際に稼働させた際、車体がバタバタと暴れます。 ウエイトは、活字金属を簡単な木型に鋳込んで作りました。 左右のワイヤーブラシの先端が、同時にギアボックスの金属部に触れるとショートするので、 ギアボックスの表面には、茶色のカプトンテープを貼って絶縁しています。 |
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ギアボックスの底蓋を外して撮影。 ウォームホイールの形状の影響で、 モーター軸も中心から少しずれています。 ギア比は18:1です。 現在のところ、モーターは定格 1.5V のもの FA-130RA-2270 を用いています。 単機でクリーニングを始めると、勝手に自走して行きますが、 実際には機関車と連結して、ゆっくり押して仕業する様しています。 また、写真のように、ブラシの毛先が広がるので、 旧シノハラ製品等、分岐器の通電方式によっては、 基本レールとトングレール間など、異極性が近接している箇所で、 ショートの危険性が増すので、注意する必要があります。 |
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ギアボックスを切削加工しているところ。 ウォーム軸、ホイール軸ともベアリング装荷としました。 ホイール軸は、外径 Φ6 の樹脂製として絶縁を確保し、 それに軸を短く切った、真鍮ワイヤーブラシホイールを圧入しています。 当初、ラッセル車として製作したりしてましたが、 実際に仕業してみると、バタバタした動作音が、 むしろ、ロータリー雪掻車の音に似ていなくもない事に気が付きました。 それでいつか、ロータリー車を製作し、 それに搭載することを妄想し始めています。 |
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