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 旋盤芯押台 固定センター
 Fixed lathe center
部材をセンター押しで切削する際、格別、高精度・綺麗に仕上げたい時などに、
回転センターより固定センターの方が都合が良い事があります。

そこで先回、製作した治具から、固定センターを製作します。
2022/9/3
先回、チャックアーバー自作時に製作した治具。(手前)
芯押台のφ10ストレートシャンク、ぴったりに製作したので、これを利用しない手はありません。

2022/9/3
主軸を手回しして、ダイヤルゲージが振れなくなるようにして芯出しします。
コレットチャックを使って、とりわけ厳密にセッティングします。
振れは約2μmに収めましたが、現状の腕ではこれが精一杯・・・

2022/9/3
トップスライドを30°にセットして切削します。
スローアウェイチップは、DCMT070202-FV NX2525(三菱)を使用。

2022/9/3
切削が終わった固定センターは、S45CD材を使っているので焼き入れ可能です。
ガス火で赤熱するまであぶって、水で急冷して焼き入れ。

2022/9/3
芯押し台にセットしたところ・・・
作業の遅い当鉄道工場でも、半日も掛からず製作完了・・・

2022/9/6
精度と美観が必要となる、細長い鉄ロッドを切削しているところ・・・
回転センターだと数ミクロンオーダーの僅かな芯ブレが影響し、
表面に変な模様がついたりして、綺麗に仕上がらない事があります。
その際は、むしろこのような固定センターの方が良いです。
使い方は特にありませんが、なるべく低速回転で・・・
センター押しする部分は注油して摩擦を減らしてください・・・


バンドソー突っ切りバイト band saw machine & lathe bite バンドソー刃で作成した突っ切りバイト

折損したバンドソーの刃(バーコ社製)から作った、当工場旋盤の突っ切り用バイト・・・
安全の為、元の鋸刃は全て削り落とし、かつホルダーに入るサイズとしました。

バーコ社製バンドソーは、スウェーデン鋼なので材質が良いせいか、滅多に折損せず、
(数年間のバンドソー使用で、これまで折れたのは一回だけ)
切れ味も良いので、折れたら大事に保管しておいて、このような刃物材料に供しています。

カッター刃(刃厚0.33~0.36mm)を加工した、突っ切りを使う方も居ますが、
刃が薄すぎるせいか、旋削中に刃がしなりやすく、切削面が凸型や凹型に変形したりで、
精度を著しく損なうので、当工場では使っていません。


バンドソー刃から作った、突っ切りバイトでの切削状況・・・
ビビりが出ない事もあり、
幅広の突っ切りバイトに比べて、切削面が非常に綺麗です。


なお、バンドソー本体は、TBS-80(リョービ)で、
刃だけ、バーコの周長 1440mm 幅13mm に替えています。
TBS-80の適正周長 1445mm と合いませんが、テンションを調整して取付けてます。

純正品の刃が、あまりにも頻繁に破断するので、
止むを得ず、定評のある刃に替えた訳です。

なお、このような使用方法は、当然の事ながら、
ご自身の責任において行ってください。



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