第三種車止め Type 3 Buffer stop | レールを曲げてつくる第三種車止めですが、困ったことに、 資料によって第三種甲・乙の分類は逆転していたりします。 |
例えば、鉄道辞典・日本国有鉄道編(昭和33年3月)では第三種甲となっており 最新図解鉄道知識 鉄道教育研究会編 交友社発行(昭和17)では、第三種乙となっています。 時代によって呼称の変遷があるようですが、現在では第三種Ⅱ号(乙)車止めとされているようです。 レイアウトに、一つは欲しいタイプの車止めですが、 これをレールを曲げて自作しようとすると、非常な困難が予想されます。 しかし、色々トライしているうち、何とか形にできましたので、ご報告します・・・ |
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国会図書館デジタル 鉄道法規類抄 第18編 工事図面(下)コマ番号27 を参考に 1/45 スケールで作図。 現実には、この変形・亜型が数多く存在します。 これまで調べた実物の各型、第三種車止めはこちら。 |
このような治具を製作し、レールを、ガス火で赤熱するまで炙って焼きなまし、少し曲げて、 また炙って焼きなまし、少し曲げて・・・を繰り返します・・・ 今回は、PECOの#100レールを、材料にしましたが、 旧篠原のレールの方が、材質的に曲げやすいかもしれません。 |
しかし、慎重に曲げても大分、捩れてしまいます。 |
そこでこのような治具を製作・・・ 中心にφ3のロッドが通っていてスライドします。 大きい方が R13.5、小さい方が R2 の部分の矯正用・・・ |
このようにバイスで挟んで矯正します・・・ 意外に修正が効きます。 |
量産して形の良いものを選びます・・・ |
所定の長さに切断・塗装して、 スイッチバック駅の終端モジュールに設置してみました。 実際には、繋桿などが失われ、こういった状態のものも多いですが・・・ レールの左右形状が、あまり揃っていませんが、 実物も結構そうだったりするので、厳しくツッコまないでください・・・ 枕木間隔の変化にも、ご注目・・・ |
左右レールを連結する棒(繋桿)を、真鍮線 φ0.6 で表現しました。 左右のレールをショートさせないため、 真鍮線にビニル被覆線の外皮をはめて絶縁しています・・・ また、繋桿にはフライス盤と旋盤で自作した、六角ナットも嵌めています。 六角ボルト・ナットの製作法は、そのうち気が向いたらupします。 機関車はムサシノモデルの C12 に登場してもらいました。 |
2022/03/08 | |
車止め標識を立て、枕木三本を針金で縛った、時々、お目にかかるような風景にしました。 いつか、バラストをチャンと撒いたら、写真を入れ替えます。(いつになるやら・・・) |
古枕木製の車止め Buffer stop by old sleeper |
2023/05/19 | |
第三種車止めの手前に設けた、枕木九本を横に重ねた車止めです。 | |
プロトタイプは城端線・高岡駅付近で見たものです。 終端の車止めのタイプは異なりますが・・・ |
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古枕木製の簡易な物とはいえ、 衝突時の支点など構造的にもよく配慮されていると思います。 模型化の際は、その辺りを見落とさないよう注意しました。 |
第一種乙車止め Type 1 otu Buffer stop | 終端駅の行き止まり部分に制走堤のような、 厳重な車止めを設置したいのですが、 |
2023/05/05 up | |
・・・コンクリ製のそれでは味気ないので、 制走堤に似た雰囲気の、第一種乙車止めを製作しました。 |
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第一種乙車止め・・・ 製作参考資料はこちら・・・国立国会図書館デジタル 線路従事員必携附属図 現物は見たこと無いし、写真も見当たらなかったので、塗色・車止め標識の位置は好みで決めました。 また、堤体内は本当は土だと思いますが、横着してバラストにしてしまいました。 後ろがベースボードからはみ出ていますが、あとで何んとかします。 下手なウェザリングですが、遠くから見るとそうでもない(キッパリ・・・) |
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分岐器を入れて遠景・・・ 錆の浮き出たボルトナット、四角のワッシャが印象的。 線路のスパイクは横着せずに全部打たないといけませんな・・・ |
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桧棒などを使って製作途中の様子・・・ 3.5mm角棒など、市販品に無い角材は、 サーキュラソーを用いて、4mm角棒から切り出しました。 |
この頁のURL http://musikfest.ran-maru.net/OJQ035.html |
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