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 メタルソーホルダ・1  Self-made metal saw holder 1
 フライス盤に使用するメタルソーホルダですが、使い易いものが市販されていないようなので、自作します。
 フライス盤では使用頻度の高い工具なので、自作する価値は高いです。

このようなホルダだと、バイスと干渉するので使えません・・・

2019/11/30
そこで・・・MT-2 ブランクアーバーに加工してメタルソーホルダーを製作します・・・
穴径 φ15.875 のメタルソー用に設計。
取付けネジをメタルソーの穴に沈めてしまう構造・・・
購入したブランクアーバーは、もちろんプルロッドが入るタイプ・・・

2019/12/02
先ずは押さえ金具の加工・・・
別途、切断したブランクアーバーのヘッドに加工します。
バイトはセラミック系超硬スローアウェイチップを使用・・・

2019/12/02
メタルソーが、キッチリ入るかどうかを現物で確認します・・・

2019/12/02
押して切る方向へ刃をセットして糸鋸で切り落とし・・・
材料が非常に硬く、いつも苦労します。
突っ切りバイトや金鋸では、あっという間に摩耗してしまいます。
糸鋸も、ヘラクレスやスーパーQなど、焼きが硬く入ったものでないと刃が立ちません・・・

残材は、さらに次の機会の工具作成に供します。

2019/12/02
切り落とした部品は圧痕が付かないよう真鍮板を挟んでチャック。
この部分は嵌め合いとなっているので・・・
端面の加工を続けます・・・

2019/12/02
中ぐり用バイトでネジ頭が入る穴を開けたところ・・・

次はテーパーのある側の加工。
写真を撮り忘れたので、似たようなので勘弁してぇーー
フライス盤を使って旋盤の要領で端面切削。
メタルソーで振れが出る様では、全く使い物になりませんから・・・

2019/12/02
凹みの部分はいつものように、MT-2 のロータリーテーブルを使って・・・
繰り返しデジタルノギスで測って、+20μmぐらいに仕上げます。
このような事が有るので、工具のテーパーは統一した方が良いです・・・
当方は MT-2 で揃えています。

2019/12/02
完成したホルダーをフライス盤にセット。
フレや偏芯が無い事を確認・・・

旧ホルダーとの比較。突出部が大分減りました。
右のメタルソーは岡崎精工のものを装着・・・

2020/01/01
このような加工も楽々・・・
奥の真鍮の治具にスリットを入れたところ。
元旦から何をやってるんだか・・・


 メタルソーホルダ・2  Self-made metal saw holder 2
  数年前に、自作したメタルソーホルダですが、未だ実用上の問題は出ていないものの、メタルソーの偏心が
  気になるようになってきました。メタルソーの偏摩耗の原因となるので、改善したいところです。

2024/08/02
 
元の設計では、メタルソー偏心の原因となる所が二箇所あり、
その点を改善し、作り直しました。

写真は元のホルダに中ぐりした真鍮棒をロックタイトで接着。
フライス盤に取り付けて、再切削しているところ。


元のホルダに、中ぐりした真鍮丸棒を埋め込み、ロックタイトで接着。
再切削したことが判ります。
ホルダ本体側にリブを設け、そこにメタルソーがカッチリ嵌り込みます。
リブは突き出し量を0.25mmとし、メタルソー0.3mm厚も挟める様しました。


メタルソーがこのように嵌り込みます。
押さえ金具は、まだ付けていない状態です。


押さえ金具を付けた、実使用状態・・・
未だ本格的な使用確認は出来ていませんが、
偏心は大分減ったものの、完全には無くなっていないような気がします。
(切削時に、まだ少しシャーシャーと間欠的にワークに当たる音がする。)
そもそもメタルソー側が偏心しているのでは?という疑念が・・・
もう少し、経過を見て改めて報告します。


図面です。
前作の改造で済むよう再設計しました。

押さえ金具は、前設計より首の部分が細くなっていますが、
その部分の断面積は、中央に入るM5キャップボルトの断面積より、
7.2倍ありますので、十分な強度が確保されています。



この頁のURL   http://musikfest.ran-maru.net/OJQ023.html

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