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 換気装置の製作 Installation of ventilation system
 夏場に高温となる小屋裏(屋根裏)レイアウトには、省エネで効果的な熱対策が必須となります・・・
 High temperature measures are essential for the attic model railway layout, which gets hot in the summer.

2013/04/06
元々南側の換気口は小さなものが一つしかなく、殆ど機能していない状態でしたが、
開口部を2ヶ所にして大きさも広げ、さらにガラリ窓を付けて写真のような状態に・・・
ガラリ窓はガーデニングのラティス用として売られているものを流用しています・・・
ガラリ窓の上部は金網を張って虫や鳥の侵入を阻止し、下部は半透明のプラスティック板で塞ぎました・・・

アルミダクト配管の妨げとなるので、斜めの小屋筋交いは少し上方へ移設している事が、跡から判ります・・・

2013/04/07
たまたま余剰の換気扇が在ったので、それを流用することにしました。
一般には、市販のダクトファンを使用した方が、風量も大きく工作も簡単になると思います。

端材を寄せ集めて換気扇を取り付ける箱を製作・・・
ダクト継ぎ手は直径15cmのものに追加工して取り付けています・・・

2013/04/07
回転テスト中・・・

2013/04/08
チェーンで吊るして仮設してみます・・・
手前には、まだ雲すじかいが残っています。
ガラリ窓側にもダクト継ぎ手を取り付けました・・

2013/04/08
換気扇の振動が建物の躯体に伝わると、結構うるさい事が判ったので、
防振ゴム(クラシキ:KA-12)を介して取り付けることにしました・・・

2013/04/08
防振ゴム部の詳細・・・黒いアルミ板に防振ゴムを8個取り付けています・・・
アルミ板は他の工作の余り物です・・・

2013/04/08
最も高い、棟木(むなぎ)部分に防振ゴム部を取り付ける・・・

2013/04/08
箱部分を取り付け・・・・
恐る恐る雲すじかいは取り外し・・・屋根は大丈夫か?

2013/04/08
アルミフレキブルダクトで連結したところ・・・
換気扇は小屋裏上部に集まる高温の空気を効果的に排出できるよう、できるだけ高所に取り付けています・・・

右写真は野地板(屋根瓦が乗る板)の温度を検出する温度センサ部・・・
室温より野地板の温度をモニターする方が合理的と気が付きました・・・

2013/05/18
野地板の温度を検出し、換気扇をON/OFFする装置を自作しました。
温度制御は実験の結果、26℃でON 24℃でOFFする様、
ヒステリシスを持たせた設定とし、大体、これで間に合ってましたが、
後に、下表のように、ロータリースイッチで動作モードを選択できるよう追加改造し、
季節によって設定を変えたりしています。春先は Mode5〜8 に設定しています。
温度は256回測定してその平均を採り、ノイズの影響を低減しています・・・

金色の基板に載っているPICマイコン(というワンチップマイコン)で制御。
緑の基板が、換気扇のAC電源をON/OFFするトライアック(秋月電子製)
AC100Vの出力コネクタには換気扇が接続されます・・・


下表のmodeは、工作室への暖気導入装置製作に伴い、改変しています。
Mode ON温度 OFF温度
連続OFF
9.0[℃] 8.0[℃]
12.0 11.0
15.0 14.0
18.0 17.0
26.0 21.5
26.0 22.0
26.0 23.5
26.0 24.0
連続ON

2013/05/18
テスト中・・・上に換気扇 ON/OFF 装置が乗っています・・・
これが在っても夏場日中はかなり温度が上がりますが、
日没後は速やかに温度が下がるようになったので辛うじて作業が可能になりました。
また、階下(2階)が盛夏でも随分過ごし易くなり、就寝時エアコンを使用するのが、ひと夏1〜2週間程度に減りました。
換気扇の消費電力は30Wで、エアコンが数百Wの電力を消費することを考えると随分省エネとなります・・・
OJレイアウトの建設が、思わぬ省エネに繋がりました・・・

2022年追記:昨今の猛暑のため、さすがにそのような悠長な事は言ってられなくなりました。
2階は7月からエアコンをつけっぱなしにしております。


2018/04/10
換気扇の応用編・・・
風が通るように、中を抜いたダンボールを縦に連結し、換気扇の前に置いて、
矢印のように、空気を下から吸い上げるようにします・・・
すると・・・簡易的な塗装ブースとすることが出来ます。
写真は、継電連動盤のパネルの塗装を行っているところ・・・

注)有機溶剤を使用している際は、換気扇の機械式スイッチを開閉してはなりません。
スイッチ開閉の際の火花によって、
引火する可能性があります。

2017/05/20 製作
突如、レイアウトルームに、異様な物体が出現・・・

2017/05/20 製作
その正体は、換気扇でした・・・
夏の夜、階下(2階天井と天井裏)にこもる熱気をレイアウトルームへ排出します・・・

2017/05/20 製作
階下の天井の様子・・・左の板と天井の隙間から、熱気を吸い込みます・・・
しかし、もう少し見栄えの良い材料を使って丁寧に工作すべきでした・・・

ところで、効果はてきめん。窓を少し開けておくだけで涼しい夜風が・・・
天井を冷やすことが、快適さを増すということを実感しました。
これまでにもレイアウトルームの熱対策が、
階下に効果を及ぼしてきましたが、さらに涼しく感じられます・・・

問題は騒音がやや大きめなところ・・・
こちらは、後程、防振ゴムなどを使って改良するかもしれません。

ところで、 空調というと一般には空気の温度を制御することにのみ、視点がいきますが、
それよりはむしろ、床、壁、天井の表面温度を制御して、
その表面から放射される、遠赤外線(熱線)放射量を制御した方が、
省エネで快適なのではと、このところ考えています。
しかし、この場合は空調とは云わないのですかね・・・

2017/05/27 工事
階下の部屋から換気扇をON/OFFできるようスイッチを設けました。
照明のスイッチプレートに追加しています。ところが換気扇からここまでの配線が大変・・・
土壁の裏には空間があり、物理的には配線は可能なのですが、かなり労力と知恵を絞るはめに・・・


2024/01/02 工事
 工作室が寒くて、冷たいフライス盤に触れるのも嫌になるくらいなのですが、
一方で、屋根裏のレイアウトルームは、
真冬でも天気の良い日は、20℃に達することがあります。
そこで、レイアウトルームの暖気を、階下の工作室へ導入しない手はないと思い・・・
油庫の一部にΦ150の穴を開けてます。
折角、塗った漆喰が剥がれてしまいました。


Φ150のブリキ製ニップルを固定しました。

ブリキ製ニップルに接続したアルミダクトを、油庫の中を通して工作室へ・・・
ここから暖気を導入します。
工作室の天井は黒く潰れてしまっています。

暖気を送る換気扇は、パイプ用ファン V-12PPS8(三菱)を使用しました。
動作音は大変、静かです。
消費電力は、5.6W(50Hz)で、暖房器具を導入することに比べると、極く僅かです。

バイプファンのON/OFF制御は、先に自作した換気扇ON/OFF装置を流用しました。
上記、mode表のmode1〜4を使用しています。

効果は、そこそこあると感じています。
但し、天気の良い日、限定ですが・・・
漆喰が剥がれたところは後で補修します。


この頁のURL   http://musikfest.ran-maru.net/OJQ003.html

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