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OJゲージ屋根裏レイアウト建設構想 Nゲージや16番の鉄道模型工作とは違って、OJゲージとそのレイアウト製作は、 大掛かりな機械加工や大工仕事が多くなり、戸惑うことも少なくないと思われます。 そこで、少しでも OJゲージの発展に繋がればと、 意を決して公開することにしました・・・ 屋根裏特有の課題、工具・工作法を重点的に記していきたいと思います。 それでは 床板の敷設 から、ご笑覧ください。 Attic OJ gauge model railway layout construction concept and record. It is difficult to own an O-scale railway layout in a Japanese house, which is generally recognized as a small rabbit hutch. This is a record of ingenuity and problem-solving within such constraints. Then, please have a look from Floor boards laying. OJ gauge : A Japanese railway model gauge that is O-scale (1/45) and makes it 24.0mm tracks. |
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| 屋根裏部屋に、OJゲージのレイアウトを建設中です・・・ C62 16 (musashino-model) Turntable, Russell-snow-plow Ki-1 (scratch building) |
| Progress 進捗状況 | Updated every Friday 毎週金曜日頃 更新 |
| 2025/08/08 版 | |
| 先週は、フライカッターとアリ溝カッターを製作しました。 今週は、それらを使用した、旋盤のクロススライド製作について報告します。 |
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| ワークを設置しているところ。 ワークは、S45C フラットバー(ミガキ材) t=25, W=75, L=200mm です。 基準面を決め、テコ式ダイヤルゲージで、フライス盤のX軸との平行度をチェックしています。 ワークには、仮固定用のネジ穴を設けてあります。 写真では、ワーク端面を仕上げるため、ベークライト板で少し浮かせています。 |
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| クロススライドの滑りを良くするのと、ベッド側の摩耗・消耗を減らしたい為、 ベッドと直接、接する部分は、真鍮とします。 ワークの裏面から加工を始めています。 真鍮片が入る部分を削り終わり、 送りネジ受けの取付部を削っているところです。 |
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| 真鍮片をハンダ付けしました。 熱容量が大きいので、ハンダ付けは、 ガス台に置いて、直接ガス火加熱で行いましたが、 加熱・冷却とも随分時間が掛かりました。 |
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| 90°スポッティングドリルをエンドミル代わりに用い、 V溝を削り出したところ。 Φ10ピンゲージをV溝に置いて、その高さから切削量を調整します。 (下記、図面参照) ところで、 JIS B6202 p.15「横送り台の運動と主軸中心線の直角度」にあるように 横送り台(クロススライド)と主軸の角度αは、90°より僅かに大きくするのが一般的です。 (丸棒の端面を切削した場合、中心が僅かに凹むようにする) その割合は、普通旋盤の場合、300mmに対し0~0.02mm ですが、本作例ではもう少し大きく 300mmに対し0.03mmとしました。 なお、この計測・セッティングは非常に難しく(一般的なスコヤの直角精度の10倍以上!) フライス盤XYテーブルの直角度も絡み 煩雑・専門的となるので、ここではその解説は省きます。 (最終的には、大きな面板を旋削しなければ、正確な検証ができませんが、 それが、未だ、出来ていないというのも理由の一つ・・・) |
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| フライス盤Z軸のガタは、刃先にはテコの原理で増幅されて伝わり、 加工精度に非常に悪影響を与えます。 そのため、通常のZ軸ロックネジ(緑→)だけでなく、 都度、シム調整ネジ(←赤)も全て締め上げて強固に固定しました・・・ 非常に面倒な作業となりますが、加工精度確保の為には止むを得ません。 |
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| ワークを表に返して、再び、テコ式ダイヤルゲージでX軸との平行をチェック。 固定後、自作したフライカッターを使って切削を始めたところ。 |
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| アリ溝両側の、フライカッターによる切削が終わりました。 フライカッターの切削面は実に綺麗・・・ |
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| アリ溝カッターに持ち替え、アリ溝を削り出しています。 写真に見えるアリ溝、手前と奥の両側を、均等に削って行きます。 アリ溝切削時、アリ溝カッターには、強い引き抜き方向の力が加わるため、 テーパー、Z軸を、余程強固にロックしておく必要があります。 今回、工具がテーパーから(0.5mm程)引き抜かれたのは、始めての経験でした。 すぐ気が付いたので、辛うじて修正・対処可能でしたが・・・ そもそも、このような軟なフライス盤で、クロススライドを作ろうという魂胆が、 間違っているのですが・・・ 現役時代なら、会社のフライス盤を借りて加工するところです。 |
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| アリ溝は、Φ4のピンゲージ二本を噛ませて、その外幅を計測し、 切削量を判断します。(下記、図面参照) 精度にはほとんど影響ありませんが、アリ溝カッターの切削面は、ご覧のように非常に汚い・・・ 折角のフライカッターの、美しい切削面が失われてしまったのは、残念至極。 |
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| ワークの固定方法を、変更します。 押さえ金の当たる部分は、圧痕が付かない様、銅板を挟んでいます。 アリ溝の間、送りネジの通る部分を、エンドミルで切削します。 これで主要な重切削は終わりです。 |
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| 裏返して、DROとセンタードリルを使って、正確な位置に穴明けを行います。 写真は、押さえ板を引き上げる為の、四つのネジ穴を開け終わり、 次いで、移動コマの角(ツノ)が入る部分を、DROを頼りに切削したところ・・・ |
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| クロススライドの新旧を、比較してみました。 全幅は変わりませんが、 手前、奥行方向は二倍近く大きくなります。 旋盤の心間より、大きいかも・・・ |
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| フライカッターで、送りネジ受けを切削調整しているところ。 送りネジ受けには、新たに、スラスト・ベアリング DDT-1050DSG(ミネビア)二組を組み込みます。 送りネジはM8×P1の逆ネジで、中華の寸切りボルトを購入、追加工して使用しました。 |
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| 各部品を取付け、注油、調整、完成したクロススライド。 刃物台・刃物送り台などは、そのまま流用しました。 送りネジ受けに、今回、スラスト・ベアリングを組み込んだ事もあって、 刃物台の移動に際しても、スムーズ。 引っ掛かりや回転ムラなども、ほとんど感じられませんでした。 バイトを配置できる範囲が広がったので、 これまでの旋削の不便さが解消されました。 旋盤 Compact3 もここまで改造を重ねると、もはや別物という感じがします。 魔改造も深淵に入りつつありますな・・・ しかし、面倒な事は、ボケない内にやっておかなければなりません・・・ |
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| 色々と不備のある加工図面ですが、参考になれば・・・ |
| Links |
| The O Scale Resource | 無料で読める O スケールの webマガジン・・・さすがは米国、レベルが高い・・・ |
| 雷比須鉄道日誌 | OJ車両の神がかり的ディテール・パイピング工作が観賞できる、楽しいブログです・・・ |
| ライブスチーム奮戦記 | 機械工学の粋を集めたライブスティームの製作。中でも3気筒の蒸機C53型は、最も難しい題材の一つと云われています。旋盤やフライス盤の技法は大変勉強になります・・・ |
| model brick yard | 好みのレンガペーパーが作成できるユニークなサイト・・・レンガの積み方、 色調、モルタルの色、縮尺等を選び、pdfファイルをダウンロードして印刷します。 レイアウトビルダー、レンガ愛好家には重宝します。無料です。 |
| Point rodding | Facebook に載った、 転轍鉄管装置の記事。この類の解説が成立することに、 英国モデラーの奥深さを感じます。右矢印 > で送って見てください。 |
| Point rodding and signal pulleys | 同じく、転轍鉄管装置・信号鉄索装置に関する英国模型クラブの記事。 日本の鉄道と、方式が似ているので参考になります。 |
| NEW Artisan Makes | 小型旋盤やフライス盤の大改造や、便利な専用工具・特殊工具の製作など、 工作機械を駆使するモデラーのための、高度なテクニックが学べます。 |
| Marklin of sweden | 面白くて、とても役立つレイアウト・チュートリアル・・・手際の良さは見事・・・ 字幕の自動翻訳は参考になる時も・・・全く意味不明な時も・・・ |
| Hochschwarzwald | YouTube に、あまた公開されている中でも、このレイアウトは本当に素晴らしい・・・ 2020年の様子はこちら→ Die Bahn in der Scheune |
| BBM1930s Project Presentation Part 1 Part 2 | ドイツらしいシステマティックなレイアウト製作・・・普段、横着な当鉄道では、 とても真似できませんが、参考にすべき点は極めて多い・・・秀逸なプレゼン・・・ 関連動画集はこちら→ BBM1930s |
| Berlin, Anhalter und Potsdamer Güterbahnhof, Rundflug | CGなのですが、線形など参考になりそうなので・・・ベルリン・アンハルター駅付近の空撮。途中、大型飛行船の影だけ登場するのが、心憎い演出・・・ |
| umbrielvier | ドイツの一番ゲージレイアウト製作・・・治具が効果的に使われているのが印象的。 驚異的な工作力・持続力・アイデアそして執念には頭が下がります。 |
| 空転 | 急勾配上で信号停止・・・重連の機関車が重量貨物列車を引き出す・・・ |
| Mike Sharman's Victorian Model Railway (1987) | 英国ビクトリア朝時代のEMゲージレイアウト。なんだコリャーと叫びたくなる様な、 車両やストラクチャーが次々登場します。繰り返し視聴しています。 |
| Behind the scenes at Buckingham by Tony Gee | 多くのレイアウトの指針となった、故デニー牧師のバッキンガム・セントラル。模型誌ではあまり触れられなかった制御関係について。電気接点まで自作だったとは!・・・ From Buckingham Place HIGHLAND MISCELLLANY |
| 2023 Special** The best of 2023 - N gauge exhibition layouts Part1 | 2023年、英国の鉄道模型展から・・・Nゲージですが、冒頭の James Street では秀逸な線形が参考になります。Oゲージはこちら |
| Warley Model Railway Exhibition 2018 | ウォーリー鉄道模型博覧会2018年・・・英国最大級の鉄道模型展・・・ 英国では、毎年どれだけの鉄道模型展が開かれているのでしょう? 2019年はこちら |
| Pendon Museum Model Railways in the Landscape Exhibition Visit 2019 | ペンドン鉄道模型博物館・・・1920年代~1930年代の英国田園風景巨大レイアウト。 ゆったりした線形・長編成は羨望の的。 HPはこちら→ pendonmuseum.com 最近の様子→The Vale Scene at Pendon Museum. |
| British O Gauge Model Railway Layouts | 1950~1960年代英国鉄道のOゲージレイアウト群。英国レイアウトビルダーの 層の厚さを感じます。00ゲージはこちら→ part1 part2 part3 Industrial |
| Highlights of Model Rail Scotland 2023, various scales and gauges. | ビール製造工場なのでしょうか?レンガが美しいレイアウトが登場・・・ ダイアモンドクロスの為、変則的な形となった貨物ホーム、屋根の無い 信号扱い所など、細々見ていくと楽しい。背景の巧みな処理もヒントに・・・ 製作者本人による解説→ BRM Spring 2023 - Copper Wort Brewery |
| The London Festival of Railway Modelling 2023 Part 1 | ロンドン・フェスティバルから3つのレイアウト紹介。歴鉄にとっても興味深い、 鉄道黎明期の楽しい車両の数々。上記、ビール工場のレイアウトも見れます・・・ その他はこちら→ Part 2 Part 3 Part 4 |
| 岩山鉄道の建設 | The construction of Stone Mountain Railroad・・・レイアウトの建設過程を5分で・・・ |
| 鉱山鉄道の朝 | ストーリー性のある動画。今後が楽しみです・・・ |
| Lex Parker's Denver and Rio Grande Western in On3 | Facebookでも写真の配信があります・・・ |
| THE SUNDANCE CENTRAL RAILROAD | One Of The Best and Most Detailed Model Railroad Layouts in the World. これは西部劇の世界?BGMが画面によくマッチしています。300万再生達成! |
| Franklin and South Manchester Model Railroad | レイアウトツアー No1 これでもかとの都市ストラクチャー群。建設期間が、 わずか30年というのも驚き。遅々とした工作の当鉄道も少しは見習いたい。 |
| Jim Vail's Glenwood & Black CreekNarrow Gauge Railroad | 故ジム ベイル氏のレイアウトツアー ほとんど一人でここまでやり遂げたのは素晴らしい。 |
| The 0 Scale C&O empire of Jim Eudaly | チェサピーク・アンド・オハイオ鉄道をモデルにした、Oゲージ巨大レイアウト。 特に、45:50 からの石炭列車・後補機の運用は興味深い。 JSVideo 集はこちら |
| SL機関区 入換サウンド | これを聞くと、工作・作業が捗る、または睡眠用? 鉄チャン向け環境ビデオ。当方にとっても懐かしい音・・・ |
| I love SwitchBack | スイッチバック駅研究の素晴らしいサイト。 |
| 駅と駅舎の旅写真館 | 「駅の枯池」はユニークな研究。 |
| きまぐれ旅写真館 | 建築・土木構造物を中心とした写真集。 |
| 時の鉄路 | もはや非常に貴重になった三重県の鉄道歴史資料。 |
| 停車場配線の設計 | レイアウト建設の参考にさせて頂きました・・・ |
| 鉄道CAD製作所 | 実物資料の宝庫・・・色々参考にさせて頂いてます・・・ |
| 稲見鉄道模型製作所 | O/OJゲージの鉄道模型専門工房。工作派の要望にも、きめ細かく対応してもらえます。 鉄道模型を作るプロセス 祝!横浜マイスター選出記念動画 |
| Models Imon | 素材類が意外に豊富なのは嬉しいし、秋葉原に支店が在るのは便利だし、 社長さんのブログも面白い・・・ |
| 模型工房サイトウ | OJゲージの工房。D52がラインアップに挙がっています・・・ |
| はぐるまや模型店 | 3線式Oゲージの専門店。掘り出し物に出会えるかも・・・ |
| ムサシノモデル・topics | 超ファインモデルで有名な鉄道模型店の topics ・・・ |
| クマタ貿易 | O/OJゲージの鉄道模型輸入販売店。 |
| Ms COLLECTION | ストラクチャーが主体ですが、Oゲージの客貨車キットもあります。 |
| モデルワム | OJゲージのオリジナル客貨車を扱っています・・・ |
| F&T Planning | OJゲージのオリジナル客貨車を扱っています・・・ |
| TSUGAWA | 鉄道模型用部品を扱っています。 |
| モーリン | バラスト材料など、主に地面関係の材料を扱っています。 |
| くろま屋 | 鉄道模型用インレタを扱っています。Oスケール用も在ります。 |
| エキサイトモデル | 外国型鉄道模型通販専門店・・・精密なOスケールE型ヘッドのKadeeカプラーも取扱い。 |
| Kadee | ケーディーカプラー。選択の参考資料に・・・ |
| GAUGEMASTER | 英国の模型店。個人輸入するときに・・・ |
| 秋月電子通商 | 秋葉原の有名電子パーツ店・・・ |
| 千石電商 | こちらも秋葉原の有名電子パーツ店。精密ステンレスシャフトなど機構部品も廉価。 |
| P板.com | ピーバンドットコム・・・個人で電子回路基板を外注製作するときの定番です・・・ |
| レモン画翠 | 御茶ノ水の画材・建築模型材料店。レイアウト製作に役立つ素材が色々・・・ |
| メタルスーパー | 金属材料のネット販売店 SUS303(快削ステンレス)の丸棒はここで入手可能・・・ |
| 吉見製作所ウェブショップ | ハンドレールの材料に最適な、形状記憶合金を扱っています・・・ |
| ターナーアクリルガッシュ | 普通色は、隠蔽力が強く、筆塗り時に伸びが良いので愛用しています・・・ |
| ターナーアクリルガッシュ | ジャパネスクカラーは、レイアウトに使い易い色が多くあります。色名由来は必見・・・ |
| ガイアノーツ | ラッカー系の鉄道模型用カラーがあります。ぶどう色1号も用意されています・・・ |
| ミスターホビー | 溶剤系のMr.カラー、水性ホビーカラー、高性能なエマルジョン塗料など・・・ |
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常磐線と参宮線沿線で育ちました。 ご覧の如く、生来の鉄チャンのようです。 場所は常磐線・荒川沖~土浦間と思われます。 左写真の旅客用蒸機は、もしかするとC62かも? 8mmフィルムから複写。 |
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